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アクセストークンとは?-Webサービスにおけるユーザー認証-

アクセストークンとは?-Webサービスにおけるユーザー認証-
※本ページにはプロモーションが含まれています

こんばんは!

「キャリアエヌ」の管理人です!

夜の忙しい時間にご覧いただきありがとうございます!

今日は4月19日(金)です!

はじめに


WebサービスなどのITに携わっている方であれば、「アクセストークン」という言葉を聞いたことがある方も少なくないかと思います。

また、「アクセストークンって何?」という方もいるかと思います。

そこで、今回は、「アクセストークン」について色々と説明したいと思います。


「アクセストークン」とは?


「アクセストークン(Access Token)」は、一言でいうと、

Webサービスを利用するために、認証局がユーザーを認証するために払い出した認証情報

です。

ここで言う認証局とはユーザーを認証する情報を保持しており、ユーザーを認証することができるWebサーバーで、Webサービスを提供しているWebサーバー、または、ユーザーを認証することができる第三者のWebサーバーなどを示します。


「アクセストークン」の払い出しと認証の概要!


通常、ユーザー認証が必要なWebサービスを利用する場合、メールアドレスなどのログインIDとパスワードを入力し、Webサービスを利用します。

この際、一度入力したメールアドレスなどのログインIDやパスワードを各認証ページに引き継ぐこと、つまり、アクセスの度にログインIDやパスワードを通信させ使用することは、セキュリティの観点からは危険なため、認証局は初回ログイン以降にユーザーを認証するための、「アクセストークン」を払い出し、初回ログイン以降は、払い出した「アクセストークン」でユーザーを認証することになります。

これが、「アクセストークン認証」です。

「アクセストークン」は認証局(Webサービス)により様々ですが、通常は、ユニークなランダムな英数字をそれなりの長さ(16桁、32桁、64桁など)で払い出すのが一般的です。

例えば

zf14dffq3fg46ghg7dip1ash74ioisud

のようなユニークなランダムな英数字が「アクセストークン」として払い出され、ユーザーと関連付けられます。

また、払いだされた「アクセストークン」は、初回ログイン以降のアクセスにおいて、Webサーバーでアクセス毎に認証する必要があるため、Cookie(クッキー)やセション、html内のhidden項目などに保持しておく必要があります。


「アクセストークン」の有効期限!


Webサーバーで「アクセストークン」を認証する際に、「アクセストークン」には有効期限を設定することが一般的です。

よく、会員ページなどにログインした後に、数時間操作しないでいると、勝手にログアウトされるようなケースがあると思いますが、簡単に言うと、「アクセストークン」の有効期限が過ぎていることにより、再ログインを求められることが多々あるのはそのためです。


具体的な「アクセストークン」の払い出しと認証の流れ!


以下に、具体的な「アクセストークン」の払い出しと認証の流れの例を説明します。

※この例では、会員(ユーザー)が認証が必要な会員ページにログインし、会員情報変更ページなどにアクセスする際の例です。


1.Webサービスのログインページ(ユーザー認証ページ)にユーザーがアクセスする。(ユーザー)



2.Webサービス側(Webサーバー)は、ログインページ(ユーザー認証ページ)をユーザーに返却(表示)する。(認証局)



3.ユーザーは、メールアドレスなどのログインIDやパスワードをログインページ(ユーザー認証ページ)に入力する。(ユーザー)



4.ユーザーは、ログインページ(ユーザー認証ページ)のログインボタンを押下し、Webサービス側(Webサーバー)に認証を依頼する。(ユーザー)



5.Webサービス側(Webサーバー)は、送られてきたログインIDやパスワードを認証し、認証OKの場合は「アクセストークン」を発行およびCookie(クッキー)やセション、html内のhidden項目などに保持し、結果(会員メニューやマイページなど)をユーザーに返却する。(認証局)

※認証NGの場合は、ユーザーにエラー画面返却を(表示)する。(認証局)



6.ユーザー認証後、ユーザーは、認証が必要なページ(会員情報変更ページなど)にアクセスする。(ユーザー)



7.ユーザーが認証が必要なページにアクセスした際に、「アクセストークン」がWebサービス側(Webサーバー)に送信され、Webサービス側(Webサーバー)は送られてきた「アクセストークン」を認証する。また、必要に応じて「アクセストークン」の有効期限を更新する。(認証局)

※Webサービス側(Webサーバー)は送られてきた「アクセストークン」が不正(有効期限切れ、改ざんなど)の場合は、ユーザーにエラー画面返却を(表示)する。(認証局)


以上のように、初回ログイン以降のユーザー認証が必要なアクセスは、全て「アクセストークン」で認証する流れとなります。


ご参考!


補足ですが、先で、ユーザーを認証することができる第三者のWebサーバーによる認証もある旨を述べていますが、例えば、Webサービス側の認証情報ではなく、全く違う第三者の認証情報でユーザーを認証するということを言っています。

具体的には、最近多いのは、第三者であるGoogle、Twitter、Facebookなどのアカウント情報でユーザーを認証するWebサービスです。

よく、Google、Twitter、Facebookなどのサービスではないのに、Google、Twitter、Facebookなどのアカウント情報で認証すると使用できるWebサービスは多々あり、最近、日に日に増えてきています。

※ポケモンGOなどがいい例で、ポケモンGOはNianticがサービスを提供していますが、ユーザー認証はGoogleアカウントでの認証となっていますよね!


最後に


今回、「アクセストークン」について色々と説明しましたが、世の中にある様々なWebサービスにおいて「アクセストークン」は、我々の目には見えないところで使用されています。
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