はじめに
IT業界や情報システムに携わる方は「CSVファイル」、「TSVファイル」を利用する機会があると思いますが、今回は、「CSVファイル」と「TSVファイル」の違いについて説明します。
「CSVファイル」とは?
「CSVファイル(シーエスブイファイル)」の「CSV」は、Comma Separated Valuesの略で、ファイル内のデータ項目が「カンマ」で区切られたデータファイルで、下図のようなファイルとなります。
※上図は、都道府県コードに対する都道府県名の「CSVファイル」をテキストエディタ(TeraPad)で開いたイメージです。
●「CSVファイル」の拡張子
「CSVファイル」の拡張子は、通常は、
ファイル名.csv
となります。
●「CSVファイル」のメリット
「CSVファイル」をExcelファイルに関連付けしている場合は、「CSVファイル」をクリックするだけでExcelに取り込むことが出来るというメリットがあります。
●「CSVファイル」のデメリット
データ項目が1,000のような数値データの場合、カンマでデータ項目を区切るため、1と000が区切れてしまい、データレイアウトが崩れてしまうというデメリットがあります。
「TSVファイル」とは?
「TSVファイル(ティーエスブイファイル)」の「TSV」は、Tab Separated Valuesの略で、ファイル内のデータ項目が「タブ」で区切られたデータファイルで、下図のようなファイルとなります。
※上図は、都道府県コードに対する都道府県名の「TSVファイル」をテキストエディタ(TeraPad)で開いたイメージです。
●「TSVファイル」の拡張子
「TSVファイル」の拡張子は、通常は、
ファイル名.tsv
となります。
●「TSVファイル」のメリット
データ項目が1,000のような数値データの場合でも、タブで区切られているため、1,000というデータ項目として正しく区切ることが出来るというメリットがあります。
●「TSVファイル」のデメリット
特にありませんが、あえて言うならば、Excelに取り込む際に、自分で区切り文字を指定し、取り込む必要があります。
「CSVファイル」と「TSVファイル」の違い
上記の説明のように、「CSVファイル」と「TSVファイル」の違いは、「CSVファイル」の区切り文字は「カンマ」、「TSVファイル」の区切り文字は「タブ」という区切り文字の違いがあるのみで、その他の大きな違いはありません。
ちなみに筆者はどちらかというと「TSVファイル」派で、「CSVファイル」はほとんど使用しません。
ご参考
先ほど説明した「CSVファイル」と「TSVファイル」の実データ(サンプルデータ)を下記にリンクしますので、ダウンロードして確認してみてください。
・都道府県コードCSVデータ
・都道府県コードTSVデータ