はじめに
皆さんも様々なビジネスシーンにおいて、稀に「齟齬」という言葉を見かけたり、聞いたりすることがあるかと思います。
果たして「齟齬」とは?どのような言葉なのでしょうか?
今回は、ビジネスでよく使う「齟齬」の意味と使い方について述べたいと思います。
「齟齬」の読み方
まず最初に「齟齬」という漢字の読み方について説明します。
「齟齬」という漢字の読み方は「そご」と読みます。
「齟齬」の漢字はとても難しい漢字で、「そご」と読むことはできても、漢字で書けない方も多くいらっしゃるかと思います。(ちなみに筆者は読むことはできても、漢字で書くことはできません...)
「齟齬」の意味
次に、「齟齬(そご)」の意味について説明します。
「齟齬(そご)」は名詞となり、意味は、辞書で調べてみると、
・意見や事柄がくいちがって合わないこと
・物事がかみ合わないこと
・くいちがい
・相手との認識違い
などの意味となっています。
つまり、簡単に言うと、「お互い認識が合っているよね?」、「お互い意識が合っているよね?」という意味の言葉となります。
「齟齬」の使い方
次に、「齟齬(そご)」の使い方について説明します。
「齟齬(そご)」の使い方として、よくあるのは、相手に対して「くいちがいがあるか?(齟齬(そご)があるか?)」、または、「くいちがいがないか?(齟齬(そご)がないか?)」などを、相手に確認するビジネスシーンでよく利用されます。
[齟齬(そご)の使い方]
・齟齬がある
・齟齬がない
・齟齬が生じる
・齟齬をきたす
・etc
[齟齬(そご)の使用例]
・相手との認識に齟齬がある。
・齟齬がないようにきちんと確認する。
・説明不足で相手と齟齬が生じた。
・齟齬をきたすような計画は立ててはいけない。
・etc
メールなどでよくある使い方
ビジネスシーンでよくある使い方は、メールなどで、何かしらの確認を依頼された(依頼される)場合など、
「認識に誤りがないかのご確認をお願いいたします。」
という表現を、少しへりくだった言い方で、
「認識に齟齬がないかのご確認をお願いいたします。」
という内容のメールを受け取ったり、出したりすることが多々あります。
また、回答として、
「認識齟齬はございません。」または「認識に齟齬はございません。」
という内容のメールを受け取ったり、出したりすることがビジネスにおいては多々あります。
このように、「齟齬」は、話し言葉というよりも、どちからと言うと、書き言葉として使用されることの方が多いように見受けられます。
最後に
「齟齬」ではなく、同じ読み方で「祖語(そご)」という言葉もありますが、全く違う言葉のため、使用する際は注意が必要です。
※ちなみに「祖語(そご)」の意味は、一つの言語が時間とともに分裂して変化し、二つ以上の異なる言語となった場合の,大もとの言語のことで、共通基語ともいいます。(フランス語,スペイン語,イタリア語の祖語(そご)はラテン語らしいです)
皆さんも、「齟齬(そご)」を使用する際は、意味を理解して使用するようにしましょう!