はじめに
世の中には「ブラックフライデー」や「スーパーフライデー」といったお得な「フライデー」が多々ありますが、今回は、今年(2017年)から開始される、最近話題の「プレミアムフライデー」について説明します。
「プレミアムフライデー」とは?
「プレミアムフライデー」とは、毎月末の金曜日は15時(午後3時)に退社し、買い物をしたり、食事や映画を観たりすることにより、個人消費を促進させるという政府や経団連などの施策で、2017年2月から実施されることになっています。
つまり、月末の金曜日は「少し早く帰ってお金を使いましょう!」という施策です。
「プレミアムフライデー」の目的
「プレミアムフライデー」の目的は、先にも述べたように、個人消費を促進し、景気を良くすることを目的としています。
また、月末の金曜日を「プレミアムフライデー」に設定している理由は、月末は一般的な給料日に近いことと、土日が休日の企業が多いため、少し早めの金曜日の15時から休みにすることにより、個人消費が進むことを狙っていると考えられています。
「プレミアムフライデー」の課題
もちろんですが、「プレミアムフライデー」を喜ぶ人もいれば、喜ばない人もいます。
一般論ですが、以下のようなケースでは「プレミアムフライデー」の恩恵を受けることができないと考えられます。
●サービス業や小売業の場合は、一般企業と違い、「プレミアムフライデー」は逆に稼ぎどきとなるため、サービス業や小売業に従事している人は「プレミアムフライデー」の恩恵を受けることができないと考えられます。
●月末は忙しく、逆に残業をしなくてはいけないという業種や、会社、または特定の部署などもあり、たとえ「プレミアムフライデー」を導入したとしても、皆んなが月末の金曜日に15時に退社できるとは限らないため、「プレミアムフライデー」の恩恵を受けることができないと考えられます。
●コールセンターなども、通常は平日18時まで受け付けを行うが、月末の金曜日のみ15時までしか受け付けないというようなカスタマーサービスレベルのダウンに繋がるような業種の人も「プレミアムフライデー」の恩恵を受けることができないと考えられます。
他にも色々と「プレミアムフライデー」の恩恵を受けることができないケースは多々あるかと思いますが、そのような人には、月末の金曜日ではなく、他の金曜日や他の曜日に15時に退社するような特例も企業側で考慮する必要があります。
最後に
筆者の個人的な意見ですが、「プレミアムフライデー」の導入は非常に嬉しいですが、実際に本当に退社できるかは別の問題です。
皆さんも同じかと思いますが、ビジネスを行なっていく上で、ビジネスをする相手(顧客や取引先など)にも考慮が必要になり、自社だけでは「プレミアムフライデー」の導入を決められないケースも多々あるかと思います。
また、「プレミアムフライデー」をどのように定着させるかも重要かと思います。