はじめに
皆さんも「要件」、「用件」という言葉をよく使ったり、見たりする機会が多いと思いますが、「ようけん」と同じ読みであるこの二つの言葉の違い、使い分けをご存知でしょうか?
ということで、今回は、「要件」と「用件」の違い、使い分けについて説明します。
「 要件」と「用件」の違い、使い分け!
以下、「要件」と「用件」の違い、使い分けについてです。
「要件」とは?
まず最初に、「要件(ようけん)」を辞書で調べてみると、
・大切な用事
・必要な条件
と示されています。
つまり、「要件」は、何かしらの必要な条件がある大切な用事という意味となり、
・要件を満たす。
・要件を定める。
・要件を緩和する。
・etc
というような使い方をします。
特に、IT業界では、お客様のやりたいこと、依頼事項などをまとめた、「要件定義書」という言葉をよく耳にしますが、まさに、この「要件」です。
「用件」とは?
次に、「用件(ようけん)」を辞書で調べてみると、
・なすべき仕事、伝えるべき事柄
・用事
と示されています。
つまり、「用件」は、先に説明した「要件」のように、必要な条件がなく、単なる、用事という意味となり、
・用件を伝える。
・用件を伺う。
・用件を話す。
・etc
というような使い方をします。
「要件」と「用件」の違い、使い分け!
先で説明しているように、「要件」と「用件」の違いは、何かしらの用事ということに変わりはないですが、一言で言うと、
・要件 ----- 必要な条件がある用事
・用件 ----- 必要な条件がない用事
ということになり、必要な条件があるかないかで使い分けすることが出来ます。
また、取引先のお客様からの新たな仕事に関する具体的な用事の場合は「要件」、初めて会った人に用事を聞く場合は「用件」など、言葉を使う相手や用事の重要性など、様々なシチュエーションによっても変わってきます。
最後に
今回、「要件」と「用件」の違い、使い分けについて、色々と説明しましたが、必要な条件がある用事か否か、言葉を使う相手、用事の重要性など、様々なシチュエーションによって使い分けしましょう!
やはり、日本語は難しいですね!