はじめに
皆さんは「RFM分析」をご存じでしょうか?
RFM分析は、Recency(最終購買日)、Frequency(購買頻度)、Monetary(購買金額)の頭文字を取ったマーケティング用語で、顧客のR(最終購買日)、F(購買頻度)、M(購買金額)のデータ(購買履歴)を元に、優良顧客のセグメンテーションなどを行うための分析手法です。
今回は、RFM分析について説明したいと思います。
RFM分析での「Recency(最終購買日)」
RFM分析における「RFM」の「R」では、顧客の購買履歴から、商品をいつ買ったか?、最後に買ったのはいつか?という観点から数値化/指標化します。
例:RFM分析が5段階評価の場合、最近買った顧客を5、1年以上買っていない顧客を1など
RFM分析での「Frequency(購買頻度)」
RFM分析における「RFM」の「F」では、顧客の購買履歴から、商品をどれくらいの回数買っているか?、どれくらいの頻度で買っているか?という観点から数値化/指標化します。
例:RFM分析が5段階評価の場合、頻繁に買っている顧客を5、1回しか買っていない顧客を1など
RFM分析での「Monetary(購買金額)」
RFM分析における「RFM」の「M」では、顧客の購買履歴から、商品の購買にいくら使っているか?という観点から数値化/指標化します。
例:RFM分析が5段階評価の場合、10万円以上買っている顧客を5、5千円以下しか買っていない顧客を1など
RFM分析の例
RFM分析では、上記のR(最終購買日)、F(購買頻度)、M(購買金額)の観点で数値化/指標化した結果から顧客分析を行い、優良顧客を導き出します。
上記の例で、数値化/指標化した「R:F:M」が「5:5:5」の顧客は最近も商品を買っており、かつ、頻繁に買っており、購買金額も高い優良顧客ということになります。
一方で「1:1:1」の顧客は、購買金額も低く、かつ、購買回数も殆ど無い顧客ということになります。
上記のRFM分析の例は極端な例で分かりやすいと思いますが、「1:1:5」の顧客(一度だけ高額な商品を買ったような顧客)と「5:5:1」の顧客(頻繁に買っているが、購買金額が少ない顧客)のように、顧客としてどちらが優良顧客かを判断するのが難しい面もRFM分析にはあります。
RFM分析のまとめ
今回ご紹介したRFM分析の例では、R(最終購買日)、F(購買頻度)、M(購買金額)をそれぞれ5段階評価で数値化/指標化していますが、RFM分析は業種や分析内容により数値化/指標化の内容や手法は異なりますので、目的に適合したRFM分析を行うことが必要となります。
皆さんも機会がありましたらRFM分析で優良顧客のセグメンテーションを行ってみてはいかがでしょうか?