PHPカンファレンス2015(phpcon2015)が、今年も日本PHPユーザ会主催により、10月3日(土)に東京の大田区産業プラザPiOで開催されました。
PHPカンファレンスは、国内最大のPHPイベントとして2000年より毎年開催されていますが、今年は2,000人以上の参加者ということもあり、大田区産業プラザPiOを全館貸し切って開催されました。
また、今回のPHPカンファレンスは、PHP生誕20周年ということもあり、PHPの生みの親であるRasmus Lerdorf氏(ラスマス・ラードフ氏)を迎えての基調講演など、内容はとても充実していました。
特に今回のPHPカンファレンスは、今秋(2015年11月12日)にPHP7が正式リリース予定ということもあり、テーマは「PHP7」ということで、かなり注目されたPHPカンファレンスとなりました。
PHPの今とこれから
PHPカンファレンス2015(#phpcon2015)の最初の講演として、「PHPの今とこれから」と題して、今秋リリースされるPHP7の特徴が色々と紹介されました。
中でも一番のPHP7の特徴は「大幅な高速化」ということで、PHP5.4、PHP5.5 からの移行のし易さを考慮して内部処理やキャッシュ制御等を大幅に見直して高速化を実現したとのことで、MySQLなどのDBを除いたPHP処理部分であれば、これまでの約2倍~3倍の性能とのことでした。
PHP7で「大幅な高速化」を実現した背景には、facebookが開発した開発言語であるHHVMで動作するHackと競い合っているから実現できているとの話しもありました。
また、次期バージョンのお話しもあり、日本PHPユーザ会の廣川氏の話しでは、通常のPHP開発サイクルであればPHP7.1は来年リリースされる想定とのことでした。
PHPの生みの親であるRasmus Lerdorf氏の基調講演
午後からは「SPEEDING UP THE WEB WITH PHP7」と題して、PHPの生みの親でもあるRasmus Lerdorf氏の基調講演が開催されました。
PHP誕生から20年ということもあり、PHPの当初の開発目的はソリューション(問題解決)であったこと等のPHPの歴史の話しから始まり、具体的なコードを交えながらPHP7の変更点や、様々なPHP7のベンチマークの紹介があり、PHPエンジニアにとっては有意義な講演でした。
※写真:PHPカンファレンス2015でのRasmus Lerdorf氏(ラスマス・ラードフ氏)の基調講演
[追伸]
PHPカンファレンスの会場である大田区産業プラザPiOは、筆者の自宅から直ぐ近く(徒歩圏内)なので毎年、非常に助かっています。
#phpcon2015